お歳暮をいただいたら、必ず伝えたいのが感謝の気持ち。
今は電話やメールが主流ですが「FAXでお礼状を送ってもいいの?」と迷う方もいるでしょう。
本記事では、お歳暮のお礼状にFAXを使うのは非常識なのか、郵送や電話との違い、そしてどう工夫すれば失礼にならないかを解説します。
お歳暮のお礼状、FAXはNG?
結論から言うと、FAXでお礼状を送るのは、今は止めておいた方が無難です。今電子メールは友人間やビジネスでのお歳暮に関してだけ、かろうじて認められていますが、FAXはそれよりもまだ非常識な事とされています。
FAXは世の中に出てきた当初は、ビジネスの場面で使われるものでした。その印象がまだ強いのかも知れません。FAXを使うと、どうしてもお礼状よりは、業務連絡と言った感じになってしまいますよね。ビジネスの場面でも、FAXを使ってお礼状を送る事はしないようです。
自分が送ったFAXは、相手のFAX用紙を消費してしまうのも、お礼状として使われない一因になっています。感謝の気持ちを伝えるために、紙1枚とは言え、相手の家の備品を使ってしまうのは、やはり申し訳ない気持ちがします。
お礼状にもランクがある?
以前お歳暮は相手の家に持参して、挨拶をして差し上げるものでした。頂く側も丁寧にお礼の言葉を伝えて、お歳暮を頂きました。生活の変化とともにお歳暮は宅配便に配達してもらうものに変わりましたが、私たちの中にはまだ相手のために手間暇をかけるのが良いと言う考えが残っているのです。
だからお歳暮を頂いた感謝の気持ちを伝えるのに、
- 封書でのお礼状
- はがきでのお礼状
- 電話で感謝の気持ちを伝える
- 電子メール
と言う順位が出来上がっているのです。相手のFAX用紙を使ってしまうせいか、FAXはランクインしていない状態です。
手書きでお礼状を書く気持ちがあるなら、もうひと頑張りして切手を貼って郵送して下さい。同じくらいの手間で、あなたへの評価はグンと上がる事間違いなしです。
でもFAXにもメリットはある
自分にFAXでお礼状が来たら、とても呆れる、非常識だと言う意見を確かによく聞きますが、私はそんな風には思いません。
- FAXが普通紙で送れるようになったので、すぐに字が消えてしまうという問題点が無い。
メッセージが来たら、少しは保存して楽しめるのです。もう手紙を頂いたのと、大きな差は無いように思います。 - パソコンのように立ち上げてチェックする手間が無い。
FAXならメッセージが来ればすぐにわかります。 - FAXなら、直筆メッセージが送れるのに、郵便よりもずっと早く連絡できる。
こんなメリットがあるのですから、通信手段としてFAXはやはり魅力的です。
相手の家の用紙を使ってしまう欠点をなんとかすれば、十分にお礼状を送る手段になるのではないかと私は考えています。
使いようによっては、有効な通信手段になるFAX、今はまだお礼状にはタブーですが、近い将来はお礼状として堂々と使われるようになるかも知れませんよ!
FAXでお礼を伝えるならどう工夫する?
まずは電話で一報を
FAXでお礼状を送るにしても、必ず先に「届きました、ありがとうございました」と電話で伝えておくと安心です。
FAXだけでは事務的な印象を与えてしまうため、声で感謝を添えることで誤解を避けられます。
専用の便せんを使う
白紙にただ文字を書いてFAXするよりも、お礼状用の便せんに書いたものを送る方が印象が良いです。
直筆感を大切にしつつ、見た目にも丁寧さが伝わります。
郵送と併用する
どうしても早く伝えたい場合は「まずFAXで失礼します」と送った上で、改めて同じ内容を手紙で郵送すると二重になっても嫌味にはなりません。
むしろ丁寧だと受け取られるでしょう。
お歳暮のお礼状、FAXはNG?
お礼状は封書だから良い、FAXだから絶対にだめと言う事は無いと私は思います。だってこんな文章がFAXから出てきたら、どう感じますか?
嬉しい気持ちが直接伝わって来るようで、本当にこの人にお歳暮を差し上げて良かった、と思ってもらえるのではないでしょうか。『ウチのFAX用紙を無駄に使って!』と思う人はいないのではないでしょうか。結局お礼状は、心の問題なのだと思います。