「お歳暮って誰に渡すのが正解?」と迷っていませんか。
会社の上司や取引先、親戚、友人など候補は多いですが、相手を間違えると気まずい思いをすることも。
この記事では、お歳暮を渡すべき相手と渡さなくてもよいケースをわかりやすく解説します。
誰に渡す?一般的なお歳暮を渡す相手
まずは、お歳暮の一般的な贈り先の例を挙げてみましょう。
会社関係(上司)
会社関係のうち、上司にお歳暮を渡すという場合は各個人の意思で渡すわけですから、直属の上司だけなのか社長などの重役にまで渡すのかは、その会社の規模や関わり方、親密度などにより様々です。
どこまでの範囲で渡すというルールは特にありませんが、出世目的などの下心ではなく、感謝の気持ちを贈りたいと思う相手を選んでくださいね。周囲からの反感を買わない為のポイントです。
会社関係(取引先)
会社関係の中でも、取引先に贈るという場合は、個人で贈ることよりも会社からの指示であることが多いとは思います。
会社の規模や職種により、個人の判断に委ねられる場合もあるかもしれませんし、お歳暮のやりとりが禁止されている企業もあるので、どの取引先に贈るべきかの下調べは怠らないようにしましょう。
家族(親、義父母)
家族の中でも外せない相手は親や義理の父母ですね。
母の日や父の日、勤労感謝の日、誕生日など、家族の場合は贈り物をする機会が多いこともあるので負担にはなってしまいますが、相手からお歳暮辞退の申し出がない限りは渡す方がベターでしょう。
家族(親戚)
家族の中でも伯父さんや伯母さんなど、少し離れた間柄の場合はどうでしょう。
日頃から付き合いがある場合は、ぜひお歳暮を渡したいところですが、冠婚葬祭でしか関りがないような親戚であれば、年賀状や暑中見舞いでの挨拶で十分かもしれません。
心配なときは親や兄姉に相談するといいですね。
個性が出るお歳暮を渡す相手
次に挙げる例は、一般的というよりは個人の気持ちや相手との関係性が色濃く現れるタイプのものです。
無理やりに対象となる人を探す必要はありません。
友人や同僚
友人や同僚は目上の人ではない為、お歳暮本来の意味(目上の人に日頃の感謝の気持ちを贈る)とは異なるかもしれません。
ですが、容易に会える相手であれば食事に誘ったり誕生日プレゼントなどで感謝の気持ちを贈ることができますが、故郷の友人や転勤で滅多に会えない同僚など、離れた地域に住む相手であれば、お歳暮という機会を利用して感謝の気持ちを伝えるということもあるようです。
友人や同僚で気心が知れた関係性であれば、好みもわかり、少し固くるしさを外した品でも大丈夫なので、ユニークな品を選ぶなどの楽しみもできますね。
学生時代の恩師や習い事などの先生
今も昔も「先生」という相手には感謝の気持ちが絶えません。
とはいえ、先生には「教え子」がたくさんいるわけですから、お歳暮を贈ることでお礼状の手配が負担になることもありますから、よく考えて渡しましょう。
失敗しないお歳暮の相手選びのポイント
渡さない方がいいケース
お歳暮は感謝を伝える素敵な文化ですが、必ずしもすべての人に贈るのが正解とは限りません。
例えば「ビジネス上の利害関係で誤解を招く相手」や「会社の規定でお歳暮が禁止されている取引先」には控える方が安心です。
相手に負担をかけたり、かえって気まずい関係になるリスクがあるからです。
一度贈ったら続けるのが基本
お歳暮は一度始めると「毎年の恒例」として期待されやすいものです。
途中でやめると「関係を切られた」と受け取られることもあるため、無理のない範囲で続けられる相手かどうかを見極めましょう。
初めて贈る際は、翌年以降も継続できるかを考えて決めることが大切です。
迷ったら「お年賀」や「お中元」で調整
どうしても「渡すかどうか迷う…」という場合には、お歳暮ではなく新年の「お年賀」や夏の「お中元」で気持ちを伝えるのも一つの方法です。
これなら「お歳暮は贈らないけれども関係を大切にしている」というメッセージを自然に届けられます。
誰に渡すかは「今後もつきあいを続けたいか」
会社関係にせよ、親戚や友人にせよ、お歳暮を誰に渡すかは結局のところ「今後も末永くつきあいを続けたいか」という気持ちが最優先ではないでしょうか。
もちろん、日頃の感謝の気持ちを伝えたい相手ということも大切ですが、それだけで考えると、感謝すべき相手が多くいる場合はキリがありません。
また、注意しなければならないのは、相手からの辞退がない限り、お歳暮を贈ることを突然やめるには相当の勇気がいる!ということです。
これは品選びにも言えることで、毎年贈るお歳暮の価格帯が極端に変動すると、相手に心配をさせたり不愉快な気持ちにさせてしまうこともあるので、最初の相手選びと品選びは慎重に行いましょう。
お歳暮は誰に渡す?【まとめ】
お歳暮を誰に渡すか。
これが決まったら、いよいよ品選びとなるわけですが、誰にどの品を贈ったかという情報は必ず記録しておきましょう。
そして、感謝の気持ちと併せて、今後の付き合いを望む相手を大切にするという意味も込めて、お歳暮という風習を楽しみましょう。