初盆にお中元を送ってもいいのか迷っていませんか？
自分や相手が喪中の場合、贈答マナーに配慮が必要なため判断に悩む方も多いでしょう。
この記事では、初盆にお中元を送るべきかどうか、また送る場合の時期・のし・宛名などのマナーについてわかりやすく解説します。
実家や親族に送るべきかどうか悩んでいる方にも参考になる内容です。
お中元を初盆に送るのはあり？
まず一番に気になる所ですよね。
結論からいうと、自分や相手が喪中、初盆でもお中元は送っても良いです。
華やかな贈り物を送る風習なので控えるべきかと考えるところですが、お中元自体は「日頃お世話になっている方へ感謝を伝える」ことが目的です。
ですので、送ること自体は問題ないのだそうです。
しかし例外もあるようで。
四十九日が過ぎていない状態でお中元シーズンを迎えた場合はお中元を送るかどうか考える必要があります。
故人とお別れをしてからまだ日が経っていないため、ほとんどの方は気持ちの整理もついていないですし、手続きや色々な作業をやらなくてはいけません。
疲労などもありますので、素直に有難く受け取る気持ちにもなれないものです。
ですので、あえてお中元シーズンを外し「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として送るという事も相手を思った心配りでしょう。
もちろん、お中元は送らずにお歳暮まで待つのも良いと思います。
ご自身や相手の状況を見たうえで判断するのがベストですね。
実家が初盆の場合、自分からお中元を送るべき？
では、自分の実家が初盆を迎える場合はどう考えれば良いのでしょうか？
基本的に、家族間でお中元を贈り合う習慣はそれほど一般的ではありません。
しかし、結婚して別世帯となっている場合や、普段から贈り物を交わしているご家庭では、あらためて「お中元」として気持ちを伝える方もいらっしゃいます。
初盆の年にあたる場合は、やはり少し控えめな対応が好ましいとされています。
たとえば、お中元の表書きを「暑中見舞い」や「残暑見舞い」としたり、あえて水引のない掛け紙を使うなど、気遣いのある形で贈るのがおすすめです。
また、「お中元としては重いかな」と感じたときには、お供え用の果物や菓子折りに手紙を添えて贈るなど、よりカジュアルで思いやりのある方法もあります。
相手との関係性や、喪中の雰囲気を配慮しながら、気持ちが伝わる形を選びたいですね。
初盆のお中元でのマナーとは
実は注意すべきマナーがいくつかあるようなんですね。
順番に見ていきましょうか。
四十九日が過ぎてから送る
先ほども上げましたが、四十九日は忌中の時期に当たります。
また忌中から日数が経っていない時にお中元を送ると「香典」と間違われてしまう可能性もあります。
ですので、無理に送らず時期を見て送りましょう。
のしと掛け紙
四十九日の時期を外して送る際、「お中元」とは書かずに「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として送りましょう。
送る際、気を付けたいポイントとしては「掛け紙」を白無地の奉書紙にすることです。
通常お中元には紅白色の水引が印刷されたものを使用しますが、これはやはりどうしてもおお祝い事や晴れやかな印象を与えてしまいます。
喪中の際は白無地の奉書紙に短冊を使用するのが良いのだそうです。
これも相手への心配りですね。
宛名に注意
以前まで故人宛に送っていたという場合は要注意です。
故人宛に贈ることは大変失礼に当たります。
近年ではデジタル化が進んでいますので、住所や宛名を一度登録してしまえば簡単に繰り返し使うことができます。
手配する際、確認をせずうっかり故人宛で送ってしまったという事がないように十分注意しましょう。
また、故人宛に送っていた場合は家族宛や奥様宛などに変更すると良いですね。
お中元は初盆でも贈っていい？【まとめ】
初盆にお中元を送ること自体は問題ありませんが、時期や贈り方には少しだけ配慮が必要です。
故人や遺族の気持ちに寄り添った贈り方を意識することで、きっと思いやりのあるご挨拶になるはずです。
無理に形式にとらわれず、お互いが気持ちよく過ごせるような選択ができるといいですね。
