ぜんざいを作ったのに「なんだか薄い」「水っぽい」と感じたことはありませんか?
実はその原因は砂糖の量や水加減にあり、ちょっとした工夫で解決できます。
本記事では、ぜんざいが薄くなる原因と対策を整理し、小豆から作る場合と市販の小豆缶・粒あんを使う場合の基本分量を解説します。
さらに、和菓子店のように濃厚に仕上げるプロのコツも紹介。
失敗しない美味しいぜんざい作りの参考にしてください。
ぜんざいがなぜ薄い・水っぽい?2つの原因と対策法
ぜんざいを作ったけど薄い、水っぽいという経験がある方や、まさに今そうなってしまって困っている方に、2つの原因と確実に効果のある対策をまとめました。
対策には、作る前から出来る対策と作った後からでも出来る対策をご紹介していますので、ぜひ参考にして美味しいぜんざいを作りましょう。
薄くなってしまう原因と対策
ぜんざいが薄くなってしまう原因は水の量が多いというのもありますが、全体に対して砂糖の量が足りていないからです。
ぜんざいのレシピに載っている小豆に対する砂糖の量を見ると、結構多いなと感じますよね。
だからといって砂糖の量を減らしてみたり薄めるために水を足してみたりすると、薄いぜんざいが出来上がってしまうのです。
対策としてぜんざいを作る前に、砂糖の量に罪悪感があり減らしたいという方は、砂糖を上白糖やグラニュー糖ではなく、黒糖、てんさい糖、ラカントSなどに置き換えてみましょう。
置き換えなので入れる量は変わらなくてもカロリーは変わり、砂糖の種類によっては女性に嬉しい栄養も含まれているので、薄いぜんざいにはならずに低カロリーで美味しく食べることが出来ます。
もう作り終えて薄いぜんざいになってしまった方は、砂糖を足すか塩をひとつまみかふたつまみ入れると、味が濃くなり甘さが引き立つので試してみてくださいね。
水っぽくなってしまう原因と対策
ぜんざいが水っぽくなってしまう原因は、水の量が小豆に対して多すぎるからです。
たとえば炊飯器や土鍋で白米を炊くときも、白米に対して水の量が多すぎると、おかゆのようになってしまいますよね。ぜんざいを作るときも同じことが言えます。
対策として、すでに水っぽいぜんざいが出来上がってしまったら、蓋をせずに煮詰めて水分を飛ばしてください。
小豆にとってはもう必要のない水が余っている状態なので、蒸発させて煮詰めたらとろみが出てきます。
まだ煮る前でしたら始めから水を入れすぎないように注意しましょう。
どれくらいの水の量が多いのか分からないという方は、小豆の頭より5cmほど上を目安に鍋に水を入れて煮ていきます。
煮ている途中で水が減ってきたら焦げないように少しずつ水を入れていきましょう。
いきなり沢山の水を入れず、少しずつ少しずつ水を足すことを意識してみてくださいね。
ぜんざいを薄くしないためのプロのコツ
砂糖を2回に分けて加える
一度に砂糖を全量入れると小豆が硬くなりやすく、結果的に味が馴染みにくくなります。
途中で半量を入れて煮込み、最後に残りを加えると、小豆の甘さと風味がしっかり引き立ちます。
塩ひとつまみで甘さを引き締める
砂糖を追加するだけでなく、塩をほんの少し入れると甘さが際立ち「薄い」と感じにくくなります。
老舗和菓子店でも取り入れられている技です。
冷ましてから味を確認する
煮立てた直後は甘さを感じにくいため、水っぽく薄く感じてしまうこともあります。
一度火を止めて粗熱を取ってから味見をすると、適正な甘さを確認できます。
ちょうどいいぜんざいの分量は?
薄いぜんざいや水っぽいぜんざいが出来てしまう原因と対策をご紹介してきましたが、では基本的なぜんざいの分量はどれくらいなのでしょうか。
小豆から煮てぜんざいを作る場合と、ゆでてある小豆缶や粒あんからぜんざいを作る場合の2つに分けて分量をご紹介します。
小豆から作るぜんざい
ぜんざいを小豆から作るときに用意する小豆は、市販で売っているものだと1袋200~250gのものが多いです。
これだと大体3~人前作ることが出来るので、そんなに沢山はいらないという方は200g、多めに作るという方は250gを使用してください。
砂糖の量は少なめがいい方は小豆200gに対して砂糖120~150g、甘いぜんざいがいい方は150~200g、人それぞれの感覚によりますがちょうどいいと感じる甘さは小豆200g砂糖150gの割合なので、小豆を250g使う方は砂糖200gになります。
水の量は小豆250gに対して1ℓです。水の量は作る方の好みによったり、煮ている途中に水気が無くなってきて少し足したりするので、レシピには基本的に適量と書かれています。
ですので、水1ℓも始めから全て入れてしまわないで800ℓほど入れて様子を見ながら少しずつ足していきましょう。
ゆで小豆缶と粒あんから作るぜんざい
ゆで小豆缶や粒あんは、もうすでに砂糖が入っているので本来は水で薄めるだけで出来ますが、甘さが足りない方は砂糖や塩を入れてください。
水の量は好みの濃さになるように調整するので、必ずしもこの量だとはいえませんが、およそ小豆缶200gに対して水100~150ccになります。
粒あんの場合も、粒あん150gに対して水100ccほどで1人分のぜんざいが作れますが、ゆで小豆缶と粒あんはいつでも濃さを調節することが出来るので、濃いと思えば水を足して、薄いと思えばあんや砂糖を足しましょう。
小豆からぜんざいを作る場合と同じように、水を入れすぎたと思ったら中火でじっくり煮詰めると水分が蒸発していくので、焦らずに対策を思い出してゆっくり煮ることが大切です。
ぜんざいが薄いのはなぜ?【まとめ】
なぜ薄いぜんざいが出来るのか、水っぽいぜんざいが出来るのか、その原因と対策、またぜんざいを作るときの失敗しない分量をご紹介してきました。
薄いぜんざいが出来てしまうのは砂糖が足りていないから。砂糖や塩を追加して甘さを引き立たせるか、砂糖の量やカロリーが気になる方は黒糖やてんさい糖などに置き換えましょう。
水っぽいぜんざいが出来てしまうのは水が多すぎるから。煮詰めて水分を蒸発させるか、始めから少しずつ入れることを意識して様子を見ながら水を足していきましょう。
ぜんざいの分量は、ご紹介した量を目安に自分好みの甘さに調節してください。そして対策を思い出して、失敗しない美味しいぜんざいを作っていきましょう。