鏡開きで食べる定番といえば、温かいおしるこ。
でも「作ってみたらサラサラでとろみがない…」と悩んだ経験はありませんか?
本記事では、おしるこにとろみがつかない原因とリカバリー方法、さらにワンランク上に仕上げるコツまで詳しく解説します。
おしるこにとろみがつかない原因
加熱不足
作り方は間違っていないはずなのにとろみがつかない時は、木べらで混ぜながらとろ火で根気よく加熱してみてください。
加熱が足りないと、水分の蒸発が不十分でサラサラした状態になっていることがあります。加熱していく内にだんだんととろみがついてきますから、焦げに注意して暫く加熱してみましょう。
水の入れ過ぎ
自宅で煮た小豆、缶の茹で小豆、パウチになったおしるこの素、どれも水分量がバラバラです。
レシピ通りの作り方で作っても、元の水分量の違いによっては水が多すぎることがあります。
根気よく加熱してもとろみがつかない時は、別の方法でとろみをつけましょう。
小豆の皮が残りすぎ
本来、おしるこは煮る過程で小豆をある程度潰すことでとろみをつけます。
小豆が潰れると、皮の中のでんぷん質が出てきて、とろみとなるのです。
ですので、皮が全部しっかり残った状態だと、とろみがつきにくくなります。
砂糖が少ない
砂糖が足りなくてもとろみがつきにくくなります。甘さ控えめのおしるこにしたい時は、砂糖を減らした分、他の方法でとろみをつけましょう。
おしるこにとろみがつかない時のリカバリー方法
作り方は間違えてないはずなのに水っぽくなっちゃった!
そんな時は以下の手順を試してみてください。
まず初めに、おしるこの中の小豆を半分くらい潰してみましょう。お玉や木べらでお鍋に押し付けるようにすれば簡単に潰れます。
小豆の皮が破れて、中のでんぷん質が出てくると、それだけでぐっととろみがつきますよ。
小豆を潰してもまだとろみがつかない時、もしくは小豆の粒を綺麗に残したい時は、水分を飛ばしてみましょう。砂糖と小豆の濃度が高まって、とろみが付きやすくなります。
煮て水分を飛ばすのが面倒なほど水分が多い時は、上澄みを掬って捨てましょう。
もったいない気もしますが、蒸発させて換気扇に吸われていくか、シンクに捨てるかの違いですから、そう気にしなくて大丈夫。
それでもとろみがつかない時は、砂糖をどさっと増やしてみましょう。甘さは強くなりますが、その分しっかりとろみが付きます。
小鍋半分くらいのおしるこに対して、大さじ1ずつ加えて、加熱しながら様子を見ましょう。
砂糖を増やすと焦げ付きやすくなるので、お鍋の底までしっかり混ぜるのが大切です。
ワンランク上のおしるこに仕上げるコツ
小豆の煮方で変わるとろみ
小豆を煮るときに一度渋切りをしてから弱火でじっくり煮ると、でんぷん質が溶け出しやすくなり自然なとろみがつきます。
強火で短時間に仕上げると皮が固く残りやすいので注意が必要です。
甘さ控えめでもとろみを出す工夫
「砂糖を増やしたくない」という方は、はちみつや黒糖を少し加えるのがおすすめです。
これらには保水性があり、とろみを助けつつコクのある味わいに仕上げてくれます。
市販の茹で小豆を使う場合のポイント
缶詰やパウチの茹で小豆は水分量が商品によって異なるため、必ず味見と濃度チェックをしましょう。
水っぽいと感じたら、最初から煮詰めることを前提にすると失敗が減ります。
それでもダメな時の最終手段は片栗粉!
小豆を潰してもダメ、煮詰めても砂糖を足してもダメ、そんな時は片栗粉を使ってとろみをつけてしまいましょう。
片栗粉なら小豆を潰したくない時や、そのままの甘さでとろみをつけたい時にも有効です。
片栗粉はとろみが濃く付きやすいので、水に溶いて少しずつ加えて、好みの粘度に調整してください。
片栗粉は葛に比べて香りがあるので、その風味が気になる方は葛粉を使うと良いでしょう。葛粉はスーパーの和菓子の材料売り場で購入できます。
おしるこにとろみがつかない!【まとめ】
鏡開きで食べるちょっと硬くなったお餅にはおしるこがピッタリ!
作り方や水の量を間違えてしまっても、上手にリカバリーすれば美味しいとろとろのおしるこが出来ますよ。小豆から煮ても、茹で小豆を使っても、とろみを出す方法を同じです。
小豆をある程度潰すこと、煮詰めること、そして砂糖を十分に入れることです。それでもダメなら片栗粉を使いましょう!
リカバリー方法を知っていれば安心して家庭でおしるこが作れますね!
美味しい手作りおしるこでほっこり温まりましょう。