しめ縄飾りのみかん(橙)の正しい付け方と意味は?食べられるか・処分方法まで徹底解説!

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お正月の玄関先を彩る「しめ縄飾り」。


そこに付いている“みかん”には、実は大切な意味があるのをご存じですか?


正確には「橙(だいだい)」と呼ばれる果実で、「代々家が続くように」という縁起が込められています。


この記事では、しめ縄にみかん(橙)を飾る意味や正しい付け方、飾る期間、そして処分方法までわかりやすく解説します。

目次

しめ縄についているあれは実はみかんではない

普通に売られているしめ縄には、新年を迎える縁起物として「みかん」が付いているのはご存じのとおりです。

しかし、実は多くの人が「みかん」と思っているのは「橙」(だいだい)という果実です。

橙は2年から3年の間、木から果実が落ちないため縁起がいいとされています。

しめ縄の中で橙の色がアクセントになって、造形的にもお正月の象徴的な風物詩となっています。

しめ縄のみかんの付け方はどうするの?

しめ縄にみかんや橙を取り付けて飾るには、以下の4つの方法などがあります。

1.太い針にタコ糸などの太めの糸を通して、みかんや橙に貫通させ、残りの糸をしめ縄に締め付けて固定する
2.目立たない色の針金でみかんや橙を十字にしばるようにして取り付ける
3.紅白の水引や藁(わら)を十字にして、みかんや橙をしばって取り付ける
4.みかんや橙の中心に竹串を通し、出た分の串を紐でしばり付ける

上記の方法の中では、針金を使うのが最も簡単でしょう。

また、紅白の水引を使うと伝統的でありながら、おしゃれな雰囲気になりますよ。強い風や雨などで飾り物が落下すると残念な気持ちになりますので、しっかりと取り付けましょう。

しめ縄にみかん(橙)を飾る意味と縁起

「代々(だいだい)続く」に通じる縁起の果実

実はしめ縄に使われている「みかん」は、正確には「橙(だいだい)」と呼ばれる果物です。


“橙”という名は「代々(だいだい)」に通じることから、家の繁栄や家族が末永く続くことを願う象徴とされています。

さらに、橙は木から実が落ちずに何年も残るため、「家が長く続く」「家運が安定する」縁起物として重宝されてきました。

橙を中央に飾る理由と位置の決まり

しめ縄の飾り方には方角や位置にも意味があります。

橙は「家の中心を守る」象徴とされ、中央に配置するのが基本です。


また、橙の下には「裏白(うらじろ)」、両脇には「紙垂(しで)」、さらに「昆布」や「ゆずり葉」を添えると、神様を迎える正統な形式になります。


※紙垂(しで)は稲妻型の白い紙で、清めと魔除けを意味します。

みかん(橙)を飾る期間と外すタイミング

一般的には「正月飾りは28日までに飾り、松の内(1月7日または15日)に外す」とされています。


29日は「苦(く)」に通じるため避け、31日は“一夜飾り”といって神様への敬意を欠くとされます。


外した後は、神社の「どんど焼き」でお焚き上げしてもらうか、白い紙に包んで感謝を伝えて処分するのが丁寧な方法です。

しめ縄の処分時にみかんを食べられるか

松の内が明けると、「どんど焼き」でしめ縄を処分するのが習わしです。

「どんど焼き」で焚き上げてもらう際には、地域によって「みかんを外してください」という指示がありますね。その時にみかんが腐っていなければ食べられるでしょう。

部屋に置いてあるみかんは、暖房が効いているので腐りやすいものですが、寒い冬、戸外にあるみかんは腐りにくいと思われます。

しかし本来は食用として作られたみかんかどうかわかりません。

しめ縄の飾りのみかんが食用である保証はないので、自己判断で食べるかどうか決めてください。食べるかどうか判断に迷うようならやめておいた方がよさそうです。

みかんと思われている「橙」は漢方として古くから薬用でも使われています。去痰薬や健胃薬として用いられるほどのものです。

もしも、しめ縄の飾りが橙であれば、酸味が強くて風味も良いのでポン酢の材料になります。

もし食べられるとしても、そのままであれば、おいしくないかもしれません。お風呂に入れて「橙風呂」として香りを楽しむのがいいでしょう。

しめ縄飾りのみかんの付け方!【まとめ】

いかがだったでしょうか?

この記事でお伝えしたポイントは以下の3つです。

・しめ縄のみかんの付け方は糸や針金、紅白の水引(みずひき)などで取り付ける
・しめ縄の処分方法は、どんど焼きで焚き上げてもらう
・しめ縄の処分時にみかんを食べるかどうかは、自己判断で決める

神社で必ず見かける「しめ縄」は、清浄と不浄を分け隔てるもので、魔よけの役割もあります。

お正月の幸せいっぱいの空間である家庭に、悪いものを寄せ付けないことを期待して取り付けるものがしめ飾り。

せっかくなら、その意味を知って飾り付けて処分まで正しく行いたいものですね。

この記事を参考にして、ぜひあなたも縁起の良いお正月を迎えてください。

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