実は法事の時間帯に正式な決まりはないんです。
いくつか法事に招かれたことがありますが、時間はまちまち。
法事が午後の何時から始めても、それこそ夜だってOK。
なので、1人でも多くの方が参列できる時間帯を選ぶのがベスト。
では何を基本に法事の時間を決めるのでしょう。
午後、または夜に法事が行われる理由と注意点をご紹介します。
夜の法事って時間帯的に問題はないの?
まずはお坊さんの都合から。それによっては夜の法事もあり
法事の時間は基本的にお坊さん(お寺さん)の都合で決まります。
まずはお坊さんに希望の日時を相談しましょう。

お母さんも働いている家の方が多いくらい誰もが忙しい現代。
1つの場所に同じ時間に親戚が集まることが難しいことも。
夜しか都合がつかないことだってあります。
でも、ほとんどの人が法事ってお昼のイメージを持っていますよね。
私も夜の法事は経験がない…。
それはお墓まいりは午前中が良しとされているからです。
何かの後回しにするべきではないという考えが昔からあるのも事実。
とはいえ、みんながみんなその時間にできるものでもありません。
しかも、夜に法事をしても非常識ではないと言いきるお坊さんもいます。
日中集まるのが難しければ、夜に法事だってありなんです。
逮夜(たいや)という言葉をご存知でしょうか。
元々は葬式の前夜のことを表す言葉でした。
現在では四十九日や一回忌の前の夜を逮夜、葬式の前の夜を通夜と呼ぶのが一般的。
逮夜にはお坊さんに来ていただいてお経をあげてもらいます。
そして、その時に集まってくれた人をもてなす習わしです。
忙しい今の時代は逮夜と法事を一緒に行うことが主流に。
法事は逮夜と同じ意味。
なので、夜に行うことについては何の問題もありません。

法事は土日、祝日に行われることが多いもの。
そうなると、行いたい日の昼間に法事の予約が集中することも。
お坊さんが忙しければ、お坊さんの予定に合わせなくてはなりません。
夜の開催を検討することだって十分あります。
ただ、夜は受け付けないお寺も多いのでまずは相談。
昼も夜も法事は会食をご飯の時間帯に合わせている
夜の法事と言っても暗くなる時間帯からの開始ではありません。
法事は法要とお墓まいりがセットなことがほとんど。
暗い中でのお墓まいりはさすがに怖すぎる…。
午後なら16時始まりが一般的。
お墓まいりの後は会食の場が設けられていることが多いもの。

会食はお斎と呼ばれます。
実は法事の開始時間は、このお斎に合わせて決められるんです。
つまり、ちょうどご飯の時間帯にお斎がくるようにされるということ。
法要の読経は約40分。

その後のお墓まいりなど合わせるとおおよそ2時間。
だから、午前中なら11時、午後なら16時となるわけです。
これが一般的。
ただし、お坊さんの都合や施主側の事情で午後から始まることもあります。
しかも14時とか15時なんて中途半端な時間だったら…。
お斎が夕飯より早い時間になりますよね。
そんな時は案内状にお斎の時間を書いておきましょう。
参列者の方でランチを少なくしたり、遅い朝食にするなど対処してくれるはず。
または控え室に軽い食べ物を用意しておくなどの配慮があるといいですね。
とはいえ、故人を供養するための法事。
お腹の空き具合は参列者側で調節することも必要です。
法事の時間帯は、夜を避けたい場合もあります
まずは遠方から来る親戚がいるかどうか。
法事は参列する親戚をまず重視しましょう。
夜の法事では帰りが遅くなる人もいるでしょう。

高齢の方ならさらに大変。
一晩泊まっていただくホテルを用意しなくてはならないことも…。
時間とお金をかけて来てくれた親戚。
料金は施主側が出すべき?なんてことも考えられます。
それが負担になるようなら、夜の法事はおすすめできません。
さらに夜の法事での注意点。
法事を行う時の季節を頭に入れておきましょう。
冬場は夕暮れが早く、午後5時には暗くなります。
安全性の確保が難しくなることも考えられます。
さらに、気温もグッと下がるもの。
参列者に小さなお子さんやお年寄りが多い場合は避けた方が無難。
そして、夜の法事は日曜日は避けましょう。
参列者は仕事をしている人が大半。
月曜日からの仕事に差し支える人もいるでしょう。
日曜日の法事をお考えなら、日中にした方がいいですね。
法事の時間帯をどう決める? 午前・午後・夜それぞれの特徴とマナー
法事に正式な「時間の決まり」はない
法事は宗派や地域による違いがあるものの、仏教上「午前でなければならない」などの決まりはありません。
大切なのは「お坊さん(僧侶)の都合」「参列者の予定」「お墓参りや会食(お斎)の時間」の3点のバランスです。
つまり──
“昼間が理想、夜でも問題なし”が現代の実情。
午前・午後・夜のいずれも、故人を供養する気持ちが何より重要。
形式よりも、無理なく全員が参加できる時間帯を優先しましょう。
午前・午後・夜、それぞれの開催メリットと注意点
| 時間帯 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 午前(10〜11時開始) | ・最も一般的で安心感がある ・お墓参りを日中に行いやすい ・会食を昼食として設定しやすい | ・朝が早く遠方参加者には負担になる場合あり |
| 午後(14〜16時開始) | ・午前移動でも間に合う ・昼食後に余裕をもって集まれる ・混雑を避けやすい | ・会食が中途半端な時間に ・冬は暗くなる前に終了が望ましい |
| 夜(17〜19時開始) | ・仕事帰りでも参加できる ・お坊さんの都合によっては柔軟に対応可 ・小規模法事(家族のみ)に最適 | ・高齢者や子どもには負担 ・遠方者は宿泊が必要な場合も ・お寺によっては夜の読経を受けないことも |
夜の法事が「あり」なケースと避けたいケース
夜の法事が適している場合
- 参列者が家族や近親者のみ
- 施主・僧侶のスケジュールが夜しか合わない
- 会場がお寺ではなく自宅・法要会館・葬祭ホール
- **逮夜法要(たいや)**として実施する場合
豆知識:「逮夜」とは本来“命日の前夜”に行う法要のこと。
四十九日や一周忌の前夜に営まれるため、“夜の法要”の由来にもなっています。
夜の法事を避けた方がよいケース
- 遠方から親戚が来る場合(宿泊・交通負担)
- 高齢者・小さな子どもが多い場合
- 冬季(夕方から冷え込み・暗さが早い)
- 翌日が平日の夜(参列者の仕事に影響)
午後・夜の法事スケジュール例(実際の流れ)
| 時間 | 内容 | 所要目安 |
|---|---|---|
| 15:30 | 参列者集合・受付 | 約30分 |
| 16:00 | 法要開始(読経・焼香) | 約40〜50分 |
| 16:50 | 墓参または納骨式 | 約20〜30分 |
| 17:30 | 会食(お斎)開始 | 約1〜1.5時間 |
| 19:00 | 解散(夜の場合は早め終了を意識) | — |
※季節や会場の照明環境により調整可。
※夜に行う場合は「安全な送迎」「照明設備」「駐車場の明るさ」に配慮しましょう。
法事案内状での時間表記・配慮文例
例文①(午後開催)
このたび○○の一周忌法要を、下記の通り午後より執り行います。
ご多用のところ恐縮ですが、ご参列賜りますようお願い申し上げます。
例文②(夜開催・家族中心)
ご多忙の折恐縮ではございますが、○○の逮夜法要を下記の通り執り行います。
平日夜の開催ではございますが、皆様のご無理のない範囲でお越しいただければ幸いです。
例文③(お斎の時間を明記)
法要終了後、18時よりお斎(会食)を予定しております。
ご都合のつかれる方はご一緒にお召し上がりください。
法事は夜開催も可能?時間帯について解説【まとめ】
夜に法事を行うことは非常識ではありません。
家族のみやとても近しい親戚だけでこじんまりと行う法事。
翌日の仕事に差し支えなく、出席者が納得している場合なら日曜日の夜でもOK。
それなら混雑も避けられるので、かえって都合がいいかも。
ただ、四十九日や一回忌など親戚以外にも友人が集まるような大きな法事。
幅広い層の人が参列するので、夜はあまりおすすめできません。
普段なかなか会えない親戚などが集まるせっかくの機会。
遠方の方やご年配の方始め、参列者の負担のないようにしたいものですね。
法事は昼間にやるものと思っていませんか?
仏事だしあまり法事が夜に行われるイメージはありませんよね。
実は法事の時間帯に正式な決まりはないんです。
いくつか法事に招かれたことがありますが、時間はまちまち。
法事が午後の何時から始めても、それこそ夜だってOK。
なので、1人でも多くの方が参列できる時間帯を選ぶのがベスト。
では何を基本に法事の時間を決めるのでしょう。
午後、または夜に法事が行われる理由と注意点をご紹介します。
夜の法事って時間帯的に問題はないの?
まずはお坊さんの都合から。それによっては夜の法事もあり
法事の時間は基本的にお坊さん(お寺さん)の都合で決まります。
まずはお坊さんに希望の日時を相談しましょう。

お母さんも働いている家の方が多いくらい誰もが忙しい現代。
1つの場所に同じ時間に親戚が集まることが難しいことも。
夜しか都合がつかないことだってあります。
でも、ほとんどの人が法事ってお昼のイメージを持っていますよね。
私も夜の法事は経験がない…。
それはお墓まいりは午前中が良しとされているからです。
何かの後回しにするべきではないという考えが昔からあるのも事実。
とはいえ、みんながみんなその時間にできるものでもありません。
しかも、夜に法事をしても非常識ではないと言いきるお坊さんもいます。
日中集まるのが難しければ、夜に法事だってありなんです。
逮夜(たいや)という言葉をご存知でしょうか。
元々は葬式の前夜のことを表す言葉でした。
現在では四十九日や一回忌の前の夜を逮夜、葬式の前の夜を通夜と呼ぶのが一般的。
逮夜にはお坊さんに来ていただいてお経をあげてもらいます。
そして、その時に集まってくれた人をもてなす習わしです。
忙しい今の時代は逮夜と法事を一緒に行うことが主流に。
法事は逮夜と同じ意味。
なので、夜に行うことについては何の問題もありません。

法事は土日、祝日に行われることが多いもの。
そうなると、行いたい日の昼間に法事の予約が集中することも。
お坊さんが忙しければ、お坊さんの予定に合わせなくてはなりません。
夜の開催を検討することだって十分あります。
ただ、夜は受け付けないお寺も多いのでまずは相談。
昼も夜も法事は会食をご飯の時間帯に合わせている
夜の法事と言っても暗くなる時間帯からの開始ではありません。
法事は法要とお墓まいりがセットなことがほとんど。
暗い中でのお墓まいりはさすがに怖すぎる…。
午後なら16時始まりが一般的。
お墓まいりの後は会食の場が設けられていることが多いもの。

会食はお斎と呼ばれます。
実は法事の開始時間は、このお斎に合わせて決められるんです。
つまり、ちょうどご飯の時間帯にお斎がくるようにされるということ。
法要の読経は約40分。

その後のお墓まいりなど合わせるとおおよそ2時間。
だから、午前中なら11時、午後なら16時となるわけです。
これが一般的。
ただし、お坊さんの都合や施主側の事情で午後から始まることもあります。
しかも14時とか15時なんて中途半端な時間だったら…。
お斎が夕飯より早い時間になりますよね。
そんな時は案内状にお斎の時間を書いておきましょう。
参列者の方でランチを少なくしたり、遅い朝食にするなど対処してくれるはず。
または控え室に軽い食べ物を用意しておくなどの配慮があるといいですね。
とはいえ、故人を供養するための法事。
お腹の空き具合は参列者側で調節することも必要です。
法事の時間帯は、夜を避けたい場合もあります
まずは遠方から来る親戚がいるかどうか。
法事は参列する親戚をまず重視しましょう。
夜の法事では帰りが遅くなる人もいるでしょう。

高齢の方ならさらに大変。
一晩泊まっていただくホテルを用意しなくてはならないことも…。
時間とお金をかけて来てくれた親戚。
料金は施主側が出すべき?なんてことも考えられます。
それが負担になるようなら、夜の法事はおすすめできません。
さらに夜の法事での注意点。
法事を行う時の季節を頭に入れておきましょう。
冬場は夕暮れが早く、午後5時には暗くなります。
安全性の確保が難しくなることも考えられます。
さらに、気温もグッと下がるもの。
参列者に小さなお子さんやお年寄りが多い場合は避けた方が無難。
そして、夜の法事は日曜日は避けましょう。
参列者は仕事をしている人が大半。
月曜日からの仕事に差し支える人もいるでしょう。
日曜日の法事をお考えなら、日中にした方がいいですね。
法事は夜開催も可能?時間帯について解説【まとめ】
夜に法事を行うことは非常識ではありません。
家族のみやとても近しい親戚だけでこじんまりと行う法事。
翌日の仕事に差し支えなく、出席者が納得している場合なら日曜日の夜でもOK。
それなら混雑も避けられるので、かえって都合がいいかも。
ただ、四十九日や一回忌など親戚以外にも友人が集まるような大きな法事。
幅広い層の人が参列するので、夜はあまりおすすめできません。
普段なかなか会えない親戚などが集まるせっかくの機会。
遠方の方やご年配の方始め、参列者の負担のないようにしたいものですね。
