「法事ってメイクして行っていいの?」「どのくらい控えればいいの?」
この記事では、法事にふさわしい化粧マナー・パーツ別のポイント・年代別の注意点を詳しく解説します。
大人の女性として恥をかかない、上品なナチュラルメイクが身につきます。
法事ではいつものメイクは控えましょう
喪服にあう化粧のことを 片化粧と言います。
聞きなれない言葉ですが、薄化粧といえば想像がつくかと思います。
化粧を薄くするっていざやろうと思ってもなかなかできないもの。ファンデやアイシャドウを薄くつければいいと誤解していませんか?
いくら色を薄くしても、いつものメイク方法では法事には向かないことも。
例えば普段なら当たり前に引くアイライン。
どんなに薄くつけてもアイラインはアイライン。
法事に目力はいりませんよ。
本来化粧はパーツを目立たせるもの。
忘れてはいけないのは、法事はおしゃれをする場ではないということ。
この場ではなるべく目立たないような化粧をするべき。
では、パーツごとに具体的に説明していきます。
法事のメイク 目元まわりは特に注意が必要 使える色と控えるべき色とは
アイシャドウ【法事用のメイク】
目元は顔の印象に最も影響を与える場所。
女性が1番力を入れるパーツです。

どのパーツにも言えることですが、ラメやパール配合のものはNG。
アイシャドウは明るい色は避けてください。
グリーンやブルー、パープル、ホワイトなど。
塗っているのが一目でわかるものはやはり法事には不向き。
今流行りの何色かを順番通りに重ねて塗るアイシャドウパレット。
茶系をお持ちなら1番肌に近い色を1色だけ使いましょう。
くっきりにならないようぼかすことが大事です。
ベージュ系ならアイホール全体に塗ってもOK。
塗りすぎに注意してください。
マスカラ【法事用のメイク】
次にマスカラ。
目をぱっちりさせるための必須アイテムですね。
本来、法事の席でマスカラは不要。

涙をこぼすこともあるでしょう。
そんな時、マスカラが落ちてパンダ目になったら…。
さらには黒い涙となって頬をつたわったら…。
うーん、考えるだけでも恥ずかしいですね。
どうしてもマスカラをしたいのならウオータープルーフのものを。
透明なマスカラもおすすめです。
そしてまつげカールはほどほどに。
目尻のまつげを上げる程度にしましょう。
いかにもつけている感のないようにナチュラルにしたいですね。
マスカラをしているのがわかると、涙を流さないこと前提のようで故人に失礼。
仏事にはふさわしくありません。
チークと口紅【法事用のメイク】
チークは本来顔色を明るくさせるためのもの。
なので、色も黄色やピンクなど華やかな色が多い。
法事の場では、明るい顔色は必要なし。
いらないものだと思ってこの日はチークは封印しましょう。
口紅はつけないとかえって不健康に見えることも。
ベージュ系のマットなタイプを1本持っていると便利ですよ。
目指せ!ナチュラルメイク
ナチュラルメイクとは決して手抜きメイクのことではありません。
パーツを強調しないで欠点をカバーすることが大事。
肌なじみのいいリキッドやクッションファンデを使うのもあり。
パウダーファンデは欠点をカバーしようとつい厚塗りになりがち。
クリーム系の方が薄づきでも自然に見えるのでおすすめです。
ナチュラルメイクの基本は黒は使わないこと。
黒色は使ったその部分を際立たせてしまいます。
眉もアイブロウでくっきり描くのではなく、毛の隙間を埋める程度に。
化粧は本来、足し算です。
足りないものを補っていきますよね。
でも力を入れれば入れるほどナチュラルから遠ざかってしまいます。
いつも力を入れているものをあえて少なめに引き算していく。
これがナチュラルメイクなんです。
ふわっとした印象のナチュラルメイクはまさに法事にぴったり。
法事メイクの基本マナーと失敗しないポイント
法事メイクの基本は「清潔感」と「控えめさ」
法事はおしゃれをする場ではなく、故人を偲ぶ厳粛な場です。
そのため、化粧の目的は「華やかさ」ではなく清潔感と礼節を示すこと。
すっぴんは「身だしなみを整えていない」と受け取られるためNGですが、
フルメイクで華やかにするのも場違いです。
理想は「自然体で落ち着いた印象」。
血色を補いながらも、主張しすぎないナチュラルメイクを意識しましょう。
パーツ別・法事メイクのポイント
●ベースメイク
- ファンデーションは厚塗りせず、素肌感のあるリキッドまたはクッションタイプを使用。
- コンシーラーでクマや赤みだけをカバー。
- フェイスパウダーは軽く押さえる程度でOK。
- ツヤ・ハイライト・シェーディングは一切不要。
ポイントは「マットで自然な仕上がり」。
白浮きする明るい色よりも、肌に近い落ち着いたトーンを選びましょう。
●目元(アイメイク)
- アイシャドウはベージュ〜薄いブラウンの1色のみ。
- ラメ・パール・グリッター入りはNG。
- アイラインはできるだけ引かない。引くならまつ毛のすき間を埋める程度。
- マスカラは基本不要。使用する場合は透明マスカラまたはウォータープルーフタイプを。
涙でにじんだり、派手に見えるのはNG。
「メイクしていることを感じさせない自然さ」が理想です。
●チーク
- 法事ではチークは控えるのが基本。
- 顔色が悪く見える場合のみ、肌なじみの良い薄いベージュピンクをふんわり入れる程度に。
頬の中央ではなく、こめかみに近い位置に軽くのせると自然に血色感を出せます。
●口紅
- 唇が乾燥していると不健康に見えるため、薄いベージュまたはピンクベージュのマット系リップを使用。
- グロス・パール・ツヤタイプは避けましょう。
- ティッシュで軽く押さえて、自然な発色に整えると上品な印象に。
●眉
- 眉はいつもより柔らかいトーンのブラウンで自然に描く。
- 眉尻をくっきり描かず、ふんわりぼかすことで優しい印象に。
- 黒で強調しすぎると険しい表情に見えるため注意。
ヘア・ネイル・香りにも注意
メイクだけでなく、全体の清潔感と控えめさもマナーの一部です。
- 髪はまとめる・束ねるなどして顔まわりをすっきりと。
黒ゴムや地味なバレッタで留めましょう。 - ネイルは落とすか、ベージュ・クリアなどの控えめカラーに。
- 香水・ボディクリームの強い香りは厳禁。
法事はお焼香や合掌など、他人との距離が近くなる場。
見た目だけでなく「香りのマナー」も大切です。
年代別の法事メイクポイント
| 年代 | メイクのポイント |
|---|---|
| 20代 | ベースメイクを丁寧に。口紅は血色を感じるベージュで。 |
| 30代 | 目元を控えめにしつつ、肌のツヤを押さえて落ち着いた印象に。 |
| 40代以上 | ファンデを厚塗りせず、くすみ対策に明るめ下地を使用。リップは自然な血色感を意識。 |
どの年代でも共通して大事なのは、控えめで清潔感のある印象を残すことです。
法事での化粧(メイク)のマナー!【まとめ】
女性にとって化粧は顔を華やかに見せる大事なもの。
大人の女性なら身だしなみの1つです。
だからこそ、化粧もTPOにあわせたいもの。
特に気をつけたいのが仏事。
出来るだけ華やかさを抑えなければなりません。
いつものメイクではなく、あくまでも控えめに。
特に目元は目立つパーツ。
ベージュや茶系の、なるべく肌に近い色のものを選びましょう。
パール、ラメ、グロスなどの光るものはマナー違反。
法事は故人を偲ぶもの。
それを忘れずにいれば、メイクも自然に落ち着いたものになりますね。
