四十九日法要は前倒ししても大丈夫?日程の決め方と香典返しの正しいタイミングを解説!

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四十九日法要を前倒しにしても大丈夫?


この記事では、前倒しが良いとされる理由・日程の決め方・香典返しの正しいタイミングを詳しく解説します。


読めば、宗派や地域の考え方の違いも理解しながら、安心して日程を決められます。

目次

四十九日法要は前倒ししても良いの?なぜ遅らせてはいけない?

四十九日法要は49日目に行えればいいのですが、なかなか難しい。
それなら前倒しして四十九日前の都合のいい日に行いましょう。
これが一般的な考え方です。

なぜ四十九日過ぎては良くないのでしょう。

四十九日は故人が仏となってあの世へ旅立つ日。
日が過ぎてしまったら故人の霊が迷い、留まってしまうと言われています。
または、法要が遅れたせいで故人が浄土に着くのが遅くなったらかわいそう…。

故人は催促できないのだから、法要は遺族が早めに行って供養するべきとも言われます。
生きている者が霊を迷わせることのないように、という故人への心づかいなのでしょう。
故人に重きを置く、日本人ならではの考え方ですね。

ただ、宗派によって故人に対する教えの違いがあります。
なので、この考えがすべてではありません。

前に知り合いの住職さんに聞いたことがあります。
四十九日はエンマ大王による裁きの日。
縁の深い人達がみんなで祈ることで、故人に徳が積まれるそう。
忌日前に法要することは裁きが早まるということ。
早まれば、故人の生前の罪はより軽くなるのだそうです。

故人のためにも遅れるよりは前倒ししたいものですね。

四十九日法要を前倒しするなら1ヶ月前が目安

四十九日法要を行うために1番大事なことはお寺の都合。
次に遺族の都合です。

人が亡くなるのはいつも急なことが多いもの。
四十九日が平日にあたってしまうことの方が多いのは当然です。
哀しみの中にあっても遺族には毎日の生活がありますよね。
お勤めしていたり学生だったり。

四十九日法要に親戚も呼ぶとなると、高齢者や遠方の人もいるでしょう。
故人が浄土に旅立つ四十九日法要。
たくさんの縁ある人に集まってもらいたいですよね。

なので、現在は四十九日当日ではなく土日に前倒しするのが一般的。
つまり、どの家も四十九日法要は集まりやすい土日に集中しがち。
ということはお寺側も土日が忙しくなります。

急な葬儀と違って、四十九日はいつかわかるもの。
ならば、早めに法要の日にちを決めてしまった方がベスト。
葬儀後ご住職さんに相談してもいいですね。
四十九日当日から1カ月以内の土日を目安に決めると良いでしょう。

お寺の都合や遺族の都合でどうしても土日や昼間が無理な場合。
逮夜というのをご存知でしょうか。
四十九日の前の晩に行う法要のことです。
身近な遺族だけでの法要を考えているのなら、それも検討してみては。

しかし、人数が少ないと故人に申し訳ないと思いがち。
そんなことはありません。
大事なのは故人のために心から祈る気持ちです。

四十九日の後は一回忌、三回忌などの年次法要は続きます。
そちらを盛大にしてたくさんの縁ある人で故人を偲ぶ…。
そんな方法もいいのではないでしょうか。

香典返しのタイミングはいつ?当日?後日?

四十九日は法要なのでお香典をいただくことあります。
前倒しした場合、香典返しは法要当日か…。
本来の四十九日を過ぎてからの方がいいか悩むこともあるかも。

法要を行なったということは、故人が極楽浄土へ旅立ったということ。
なので、忌明けは法要当日になります。
香典返しは当日でも後日でも問題ありません。

会社関係、ご近所、友人なども招待する場合。
当然、香典の金額に差がありますよね。
千円単位から数万円とそれぞれの相場がありますから。

お返しの額は3分の1から半額が一般的。
いただいた金額からきっちり決めた額をお返ししたい!
と、考えるのなら後日発送するべき。
事実、香典返しを扱う業者では後日配送の方が多いという統計も。

金額関係なくお返しを用意するのなら当日で大丈夫。
手ぶらで帰っていただくのも少し寂しいですから。

しかし、後から高額をいただいとわかった時はどうしましょう。
相手が故人との縁の深さと哀しみの気持ちを包んでくれた香典です。
相手の気持ちと受け取るのも大事なことではないでしょうか。

地方や小さめの四十九日法要では、当日のお返しが普通なこともしばしば。
これは施主側の考えや土地柄などあるかと思います。
どちらが正解などではないので、施主のやり方で良いでしょう。

四十九日を前倒しで行うときに注意すべき「日程・招待・マナー」

前倒しの日程を決めるときの目安と注意点

四十九日法要を前倒しで行う場合、亡くなった日を含めて49日目までの土日祝日を目安に選ぶのが一般的です。


遺族や親族の都合だけでなく、まずは菩提寺(お寺)の予定を最優先で確認しましょう。


特に四十九日前後の週末は法要が集中しやすく、希望日が埋まりやすい傾向があります。


また、遠方の親族がいる場合は交通の便も考慮し、法要予定日の3〜4週間前には案内を送るのが理想的です。


前倒ししても「忌明け」は法要を行った日になるため、日程を早めても問題はありません。

招待の範囲と連絡文の書き方

前倒しで行う場合も、招待する範囲は故人と関係の深かった人を中心に。


一般的には、親族・故人の兄弟姉妹・親しい友人・職場関係者などです。


案内状には「四十九日を前倒しで執り行う」旨を明記しておきましょう。

《案内文の例》

拝啓 故 ○○ の四十九日法要につきまして、当日は平日にあたるため、誠に勝手ながら○月○日(○)に前倒しで執り行います。
ご多忙のところ恐縮ではございますが、ご都合がつきましたらご参列くださいますようお願い申し上げます。

このように一文添えることで、前倒しの理由を丁寧に伝えられます。

前倒し時の香典返しマナーとタイミング

前倒しで四十九日を行った場合でも、その法要日=忌明けになります。


したがって、香典返しは法要当日にお渡ししても、後日郵送してもどちらでも問題ありません。


もし参列者が多く、金額の差がある場合は、後日発送がスマート。


香典返しは「3分の1〜半額」を目安にし、当日渡す場合はすべての方に同じ品を用意するのがマナーです。


のし紙には「志」または「満中陰志」と記し、下に施主の姓を書きましょう。


発送は法要から1〜2週間以内を目安にすれば、失礼にあたりません。

四十九日法要は前倒ししても大丈夫? 【まとめ】

四十九日を前倒しすることは、現代では普通のことです。
それぞれの都合に合わせて決めても大丈夫。

むしろ遅れるよりはいいことです。
それだけ早く故人が仏様になれるのですから。
四十九日の1カ月前以内を目安にしましょう。

香典返しは四十九日当日にこだわらなくて大丈夫。
法要を行った日が忌明けです。
法要当日または後日、施主の考えでお返ししてくださいね。

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