お盆に菊はなぜ選ばれる?意味や理由と菊以外のおすすめの花も解説

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お盆にお墓参りへ行くと、菊の花をよく見かけますよね。

「なぜお盆には菊なの?」「ほかの花ではダメ?」と疑問に思う方も多いでしょう。

本記事では、お盆に菊が選ばれる理由や意味、菊以外でもよい花の種類、避けたほうがよい花までわかりやすく解説します。

正しい知識を知ることで、故人により心のこもった供養ができるようになります。

目次

お盆に菊がなぜ選ばれるの?

菊は伝統的に仏花として供えられてきました。

その理由には菊は邪気払い、無病息災、延命長寿の観点からも縁起がいいとされてきたからです。

陽の力をもつ菊の花は死という陰の影響を中和して陰陽のバランスをとる働きもあります。

だから葬儀や法要など仏事に欠かせないものとされるようになりました。

また菊の花は暑さに強く、なかなかしおれない特徴からもお盆に墓や仏壇に供えられることが多いようです。

お墓の花で困ることとして枯れた花が墓地を汚すことが挙げられますが、菊は枯れても花弁が散らばらないそうです。

そんな扱いやすさも選ばれる理由の一つではないでしょうか?

また菊のにおいは、お香のにおいとも似ていて私たちの心を落ち着かせます。

お盆に菊はなぜ?筆者の場合

筆者が物心ついた頃から、秋になると実家の庭にはたくさんの菊が咲いていました。

父が菊作りを趣味としていたからです。

菊花協会にも登録していて菊花展に出品して賞をいただいたりするほどの熱の入れようでした。

秋になると庭には大輪、中輪、様々な形や色の菊の花が咲き乱れて、近所の人たちの楽しみでもありました。

足を止めて我が家の庭を覗き込む人たちに、父は苦労して育てた菊の茎を切って「よかったらどうぞ」と手渡すのです。

父は酒癖が悪くて飲むと暴れたり人に迷惑をかける人でした。

だからそんな父と菊作りをして近所の人を喜ばせる父とが同じ人間だと思うと不思議でした。

気が短くて人間関係がうまく築けない父と難しくて根気がいる菊作りを気長にこなす父の2つの姿が繋がりませんでした。

しかし父が82歳で亡くなった後、父が書きのこしたノートが出てきました。

そこには自分を内観し「弱い心が自分を酒に走らせ、家族にも迷惑をかけてきた」と書いてあったのです。

それを見たとき私の中で、2つの面をもつ父の姿が繋がりました。

繊細ゆえ、優しい気持ちで菊を育てることができ、繊細ゆえ、人との間で傷つきストレスを募らせ酒を飲んで現実逃避をしていたということです。

「丹精込めて」という言葉がありますが、まさに菊作りは本当に難しく根気がいるようです。

だからこそ菊は気品があって奥深い花なのです。

父が亡くなったのは菊が咲き始める秋晴れの日でした。

棺の中には、たくさんの菊の花が父の亡き骸を包み込み、私たちは穏やかな気持ちで父を見送りました。

美しい菊のおかげで父の顔が幸せそうに見えました。

そういうこともあって筆者は菊が好きなのです。

菊にはどんな種類があるの?

皇室の紋章でもある菊は日本の象徴の花でもありますが、菊には和菊と洋菊があります。

中国から日本に伝わったのは奈良時代で、平安時代に観賞用として栽培されたようです。

江戸時代にはヨーロッパやアメリカで発展して、その後、品種改良も進んでいったとされています。

そういう歴史もあり菊の種類は200種とも言われ数えきれないほどあるのです。

たとえばポンポンマムという、名前も見た目もモダンな洋菊があります。

ピンポン玉みたいにまん丸のフォルムでかわいいので心が和みます。

洋菊も和菊とは違う魅力がありますね。

仏事には菊以外でもいいの?

仏事に菊が選ばれる理由を述べてきましたが、菊以外の花でもいいのでしょうか?

答えは「はい」で、菊にこだわる必要はありません。

故人が好きだった花を忘れないでいることは何よりも供養になるでしょう。

また自分の好みで選んだ花も故人は喜んでくれるはずです。

ただ避けたい花がいくつかあります。

・トゲや毒があるもの
・匂いが強いもの
・ツルがあるもの
・花粉が落ちやすいもの
です。

お盆の仏花の正しい選び方とマナー

仏花の基本的な本数と組み合わせ

お墓や仏壇に供える仏花は、一般的に左右対称になるよう「一対(2束)」で供えるのが基本です。

本数は奇数が縁起が良いとされ、3本・5本・7本などでまとめられることが多いです。

色合いは、白を基調に紫・黄色・ピンクなどを組み合わせるのが一般的ですが、最近では故人の人柄に合わせて明るい色合いを選ぶ家庭も増えています。

地域や宗派による違いもあるため、迷った場合は地元の花屋や寺院に確認すると安心です。

季節の花を選ぶのもおすすめ

お盆は夏の行事のため、暑さに強く長持ちする花を選ぶことが大切です。

例えば、
・リンドウ
・キキョウ
・カーネーション
・トルコキキョウ

などは夏場でも比較的傷みにくく、仏花としてもよく用いられます。

季節感のある花は、その時期ならではの彩りを添え、供養の気持ちをより豊かにしてくれます。

長持ちさせるための管理方法

せっかく供えた花も、すぐに枯れてしまっては残念ですよね。

花を長持ちさせるためには、
・水を毎日取り替える
・茎を斜めに切り直す
・直射日光を避ける
・花立てを清潔に保つ

といった基本的な管理が重要です。

特に夏場は水が傷みやすいため、こまめな手入れが必要です。

少しの工夫で花持ちは大きく変わります。

お盆の仏花は「形式」だけでなく、「心」を大切にしながら選び、丁寧に扱うことが何よりの供養になるでしょう。

お盆に菊はなぜ?【まとめ】

お盆の花に何を選ぶかは注意点があるものの、人それぞれで正解はないと思います。

リンドウやキキョウ、カーネーションも色が鮮やかで美しいですね。

あなたが故人を偲んで選んだ花は思いが込められているので、世界にひとつだけの花となることでしょう。

お盆には、どんな種類の花を選ぶかより、どんな思いや感謝を故人に伝えたいかが大切なのです。

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