娘が結婚したあと、嫁ぎ先のご両親へお中元を贈るべきかどうか、迷っていませんか?
現代では「贈らない」家庭もある一方で、地域や世代によっては「贈るのが当たり前」と思われることも。
この記事では、贈る場合の相場やマナー、気をつけるポイントを分かりやすくご紹介します。
お中元を娘の嫁ぎ先にも贈るべき?

お中元、お歳暮って住む地域によってかなり温度差がありますよね。
子どもが結婚したら両家は家族。
身内となったのにお中元なんて他人行儀と考える人も。
お中元やお歳暮はそもそもお世話になった方に贈るもの。
贈りあうものじゃないんです。
それでも私はあえて贈るべきと言いたい。
それは、2人が晴れて夫婦となれたことへの感謝の気持ちとして。
もちろん結婚にいたるまでどちらの家も苦労は同じ。
でも、ここは娘側の親から先に贈って相手を立てることが大事。
贈ったほうがいいのかな、と悩んでるなら贈るべきです。
モヤモヤしてるくらいなら贈ってしまったほうが気がラクになるってもんです。
後は相手の出方を待てばいいだけ。
お礼状、電話、またはお返しで連絡がくるはず。
その時に、お互いさまなのでこれからは不要に…とやんわりお断りがくるかもしれません。
そうでなければ、数年は続くと思っておきましょう。
もちろん先に贈った側として、こちらからやめるとは言えないもの。
贈ると決めたのなら、それは心にとめておくべきです。
私の親同士もやりとりすること数年。
義母からもうこのへんで…と提案を受けておわりました。
でも、季節の食べ物や旅行のおみやげなんかはやりとりしています。
運び役はもっぱら私ですが…。
お中元を娘の嫁ぎ先へ贈るなら|相場金額とお品選びのポイント

お中元を娘の嫁ぎ先へ贈ると決まったら、次はお品の相場。
ちょっと見栄をはってふんぱつする必要はなし。
相手方が負担に感じるような高価なものは避けましょう。
かえってマナー違反になることも。
¥5000くらいのお品で、OKです。
次はお品選び。
なにが好きなのか、苦手なものはあるか…などなど初めてだとわからないことも多いもの。
娘さんにそれとなくだんなさんに聞いてもらうのもあり。
もしくはぶなんなものを贈ってもいいですね。
ぶなんと言えば消えものがおすすめ。
つまり食べ物や飲み物。
そうめんやお菓子など。
夏場なので日持ちするものを選びましょう。
嫁ぎ先が商売などされていれば、スティックタイプのコーヒーや紅茶も喜ばれます。
水にとけるタイプならなおいいですよ。
缶ジュース詰め合わせもいい。
忙しい中でも気軽に飲めるので。
もちろん普通のお宅でも喜ばれます。
ご両親2人での生活なら少量でも高価なものを選ぶのもいいですね。
使ってもらえたら、という気持ちで贈りがちなネクタイやスリッパ、靴下など。
刃物類や肌着などと同じく、お中元として贈るとマナー違反になるので注意が必要。
娘の嫁ぎ先が近場なら訪問してお中元を手渡しで
よほどの遠方でなければぜひお伺いしてみては。
娘さんが同居なら顔も見られますし。
贈り物は本来、手渡しするのが1番ていねいなマナー。
大安など気にされる方も中にはいます。
お中元、お歳暮時期の早めの吉日をえらびたいですね。
もちろん訪問したいことを先に相手方に連絡しておくことも忘れずに。
右も左もわからない1年目。
ていねいにしておいて損はありません。
お互い関係になれてきたら贈り物のかたちも変わってきたりするもの。
かたくるしく思わずに、1年に2度の季節のごあいさつのきっかけと考えてみては。
お互いが負担に感じるようでは良い関係は作れないので。
娘さんにご両親のようすなどを聞いてみることも必要。
嫁ぎ先にお中元を贈る時期とのしの書き方
お中元を贈る場合、時期やのしの書き方にもマナーがあります。
失礼にならないよう、基本的なルールを押さえておきましょう。
お中元を贈る時期はいつ?
お中元を贈るタイミングは地域によって少し異なります。
- 東日本(主に関東): 7月1日〜7月15日ごろまで
- 西日本(主に関西以西): 7月中旬〜8月15日ごろまで
初めて贈る場合は、地域の慣習に合わせて、できるだけ早めに手配するのが安心です。
もし時期が過ぎてしまった場合でも、「暑中御見舞」「残暑御見舞」として贈ることが可能です。
表書きだけ変えれば失礼にはなりません。
のし紙の書き方は?
のし紙は「紅白の蝶結び」の水引を使います。
- 表書き: 「御中元」と記載
- 贈り主名: ご自身のフルネームを記載(家族連名ではなく、個人名が一般的)
法人でのやりとりではなく、あくまで個人間の季節のごあいさつという意識を大切にしましょう。
娘の嫁ぎ先へのお中元 まとめ
娘の嫁ぎ先にお中元を贈るかどうかは、正解があるわけではありません。
ですが、感謝の気持ちを形にする意味で「贈っておいて損はない」のも事実。
初回は特に、相場やマナーをふまえた無理のない範囲で贈りましょう。
お互いにとって心地よい関係を築くために、普段からのコミュニケーションも大切です。