夏休みが終わると鬱っぽくなる?9月病の原因と5つの解決法

夏休みが終わる頃になると、なんとなく気持ちが沈んでしまうことはありませんか?

この「夏休み終わりの鬱っぽさ」は、最近「9月病」とも呼ばれ、学生だけでなく社会人にも見られる現象です。

今回は、そんな夏休み明けの憂鬱の原因と、少しでも楽になるための5つの解決方法をご紹介します。

目次

抑うつとうつ病とは?

鬱という言葉を聞くと「鬱病」がまず思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、鬱っぽい状態がすべて鬱病に該当するわけではありません。

一般的な鬱状態を表す際は『抑鬱』という言葉が使われます。
抑鬱状態には以下のような特徴があります。

  • わけもなく寂しい
  • 出かける気にならない
  • 漫画やゲームなど、暇潰しをしていても楽しいと感じない
  • 何もやる気が起こらなくなる

抑鬱状態は誰にでも起こります。

親しい人との別れ、失恋、災害などを経験して抑鬱状態になるのは正常な反応です。

対して『鬱病』は精神障害に分類されます。

鬱病はほぼ毎日、長期に渡って抑鬱状態が続く場合を指します。

医療機関での診察や、カウンセリングなど専門的な治療が必要になってきます。

投薬による治療もあります。

ただし、WHOや日本の鬱病の診療ガイドラインは、軽度の鬱病に抗鬱薬の仕様を推奨していません。

夏休みの寂しさは誰でも感じますが、憂鬱さの程度は人によって違うでしょう。
まずは原因について少し考えてみましょう。

夏休みの終わりに鬱になる原因は?

実は、鬱病発生のメカニズムは未だ不明です。

人間関係から生物学的な要因など、複雑な要素によるとされている様々な仮説が提唱されています。

学校生活の中で抑鬱と関連付けられる具体例は以下のようなものがよくあげられます。

  • 授業への嫌悪感
  • 受験勉強や試験への不安感
  • いじめ
  • 先生との関係
  • 部活仲間との関係
  • 失恋

夏休みの間は避けられていたストレスが、2学期の始まりとともにまた降りかかると考えると憂鬱な気分になりますね。

しかし、鬱の原因がわかっても、それが解決に直結しないことは多いです。

例えば、「会いたくない人が学校にいるから夏休みの終わりは憂鬱」と考えても、転校や登校拒否をして解決という手段はなかなか取れません。

このように原因への対策をいくら考えても解決に向かわないことがあります。

夏休みが終わると鬱になる=9月病とは?

夏休みが終わる頃に感じる憂鬱な気持ちを「9月病」と呼ぶことがあります。

実はこの9月病という言葉、医学的に正式な病名ではありませんが、近年メディアなどでも取り上げられるようになりました。

9月病とは、夏休みやお盆休みといった長期休暇が終わり、学校や仕事が始まることで気分が落ち込み、体調不良を感じる状態のことを指します。

5月病と似たような症状が現れやすく、主な原因は生活リズムの乱れやストレスです。

以下のような症状が続く場合は9月病の可能性があります。

  • 朝起きるのがつらい
  • 学校や仕事のことを考えると憂鬱になる
  • 食欲がない
  • 寝ても疲れが取れない
  • 何をしても楽しく感じない

これらは誰にでも起こり得ることであり、自分だけが弱いわけではありません。

生活習慣を整えるだけでも改善することがありますが、無理をし過ぎず、必要であれば周囲に相談することも大切です。

夏休みの終わり憂鬱を解決する5つの方法

原因に関係なく、抑鬱状態の改善に効果的な方法をご紹介します。

朝型の生活に切り替える

憂鬱な気分の時は夜もなかなか寝付けなくなりがちです。

そのまま生活のリズムが乱れ、夜型の生活になると自然と朝起きることができなくなります。

明るい時間に済ませたい用事に手が付かなくなり、日中は気温の上昇で出かける気がなくなります。

このような生活のリズムは悪循環になってしまうため、意識して早起きすることが大切です。

ラジオ体操、音楽を聴く、本を読むなど、朝の時間を利用した習慣を作ると良いでしょう。


宿題を終わらせる

夏休みの宿題がまだ終わっていなくて憂鬱な気持ちになる子は多いのではないでしょうか。

先送り先送りにして、夏休み間もなく終わるというのに、まだ宿題が全然終わってないというパターンも。

こればっかりは宿題を終わらせることですっきりした気持ちを取り戻すしかありません。

散歩する

何も考えずに散歩をするというのも効果的です。

ぶらぶらと歩いていると程よく脳が刺激されて自然とアイディアが浮かんできます。

抑鬱でやる気や思考力が低下している状態を改善する手助けになります。
早朝や夜の涼しい時間帯の運動として取り入れてみるのはどうでしょう。

人と話す

心理カウンセラーが行うカウンセリングには、色々な方法や考え方があるのですが、カウンセラーの大事な行為の1つに「傾聴」があります。相手の話に耳を傾けることです。

カウンセラーに話すことによって、相談者は自分で自分の気持ちや解決方法に築きます。

自分の気持ちを言葉にして誰かに聞いてもらうことで、自己治癒のような効果があるのですね。
気分が塞ぎ込んでいると感じた時は、家族や友達と会話するようにしましょう。
その際は、明るく面白い話をしてくれる人の話を聞くのではなく、出来るだけ聞き上手な人に自分の話を聞いてもらうといいです。

好きな人のことを考える

恋は盲目という言葉があるように、恋愛感情は他の心配事や悩みを忘れさせてくれる強力な感情です。

夏休みの間に出会った人の中に素敵な人はいなかったでしょうか。

普段、学校で会う時よりも魅力的に感じたクラスメイトはいなかったでしょうか。

実際に連絡先を聞くとか、交際するまでは考えなくても、「あの人、優しそうだったな」とか「普段よりカッコよく(可愛く)見えた」というように、他人に対して好意的な気持ちになれば自然と元気が出てくるものです。

抑鬱状態の時はどうしても、自分の内面に意識が向きがちです。

意識は外に向けなければいけません。そのためには、他人に関心を持つことが第一歩です。

そして、考えるなら嫌いな人ではなく好きな人のことを考えましょう。

夏休みの終わりに鬱の解決!まとめ

夏休みの終わりに感じる憂鬱さは、多くの人が経験する自然な心の反応です。

しかし放っておくと辛くなることもあるため、今回紹介した4つの方法をぜひ試してみてください。

もし気持ちがどうしても晴れない時は、医療機関やカウンセラーに相談することも大切です。

一人で抱え込まず、周りに頼りながら少しずつ乗り越えていきましょう。

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