夏休みに入ってから、子どもが昼夜逆転して寝てばかり…と困っていませんか?
自由な時間が増える夏休みは、生活リズムが崩れやすい時期です。
とくに動画やSNS、ゲームなどの誘惑が多く、夜型になってしまう子も少なくありません。
しかし放っておくと、学校が始まったときの朝起きられない・集中できないといった問題に直結してしまいます。
そこで今回は、昼夜逆転のよくある原因と、親ができる4つの具体的な対策を紹介します。
夏休みの昼夜逆転する原因は主にネット

原因はいくつか考えられますが、大きな要因の1つにインターネットが挙げられます。
ただし、インターネットを使ってすることは人それぞれ違います。
Youtube
動画配信サービスのYoutubeでは24時間いつでも動画を見ることができます。
TVのバラエティ番組のような動画から、ミュージックビデオや、ゲーム実況など、膨大なコンテンツが溢れているため、延々と動画を見続けてしまうことがあります。
SNS
ツイッターやLINEなどを使って学校の友達や、共通の趣味を持つネット上の仲間とコミュニケーションを取ります。
SNSアプリを開けばいつでも話相手が見つかる時代です。
寂しさや退屈を紛らわす手段として人気です。
オンラインゲーム
ネットに繋がるゲームを使えば、離れているゲーム仲間とも一緒に遊ぶことができます。
普通のゲームでも寝食を忘れるほど、プレイヤーは夢中になります。
加えて、オンラインゲームではテキストチャットやボイスチャットでゲーム仲間とコミュニケーションを取ります。
実は、ゲーム自体よりも、仲間とのコミュニケーションを求めてゲームをする人が少なくないのです。
夏休みに寝てばかりいる場合の2つの注意点

子どもにもそれぞれ事情があることを踏まえて、注意点を確認しておきましょう。
注意点1:意見を押し付けない
規則正しい生活をすることは大切なことですが、子どもの事情も聞かずに一方的に正論を押し付けても反発されるだけです。
まずはお子さんの話を傾聴することから始めると良いでしょう。
注意点2:本人に昼夜逆転を改善する意思が必要
生活のリズムを改善するには本人の意志が不可欠です。
規則正しい生活のメリットを理屈で理解するだけでは、睡眠欲に打ち勝つのは難しいです。
学校再開を見据えて「生活リズムのタイムリミット」を意識させる
夏休みも後半になると、生活リズムを戻すための準備期間はどんどん短くなっていきます。
しかし子どもは「まだ休みはある」と考えてしまいがちで、昼夜逆転を深刻に受け止めていないことも多いのです。
そこで有効なのが、学校再開までの“タイムリミット”を一緒にカレンダーで確認することです。
たとえば、「あと〇日で学校が始まるから、徐々に朝型に戻していこうね」といった声かけや、「この日から朝に予定を入れていこう」と予定を視覚的に示すことで、自分事として受け止めやすくなります。
あくまで“責める”のではなく、“一緒に戻していこう”というスタンスで寄り添うことが大切です。
夏休みに寝てばかりいる場合の4つの対策

対策1:早く寝るように促す
夕食後に眠そうにしていたら、「もう寝たら?」と声をかけてあげましょう。
「明日やればいいんじゃない?」とさりげなく促すことがポイントです。
対策2:朝に予定を入れる
ラジオ体操や公共エリアの清掃など、地域のコミュニティの活動に参加するように予定を入れましょう。
昼夜逆転していると家に引きこもりがちですが、近所の人と顔を合わせる機会にもなります。
対策3:仕事を与える
ごはんの支度・犬の散歩・庭掃除など、日々の暮らしのために必要なことを手伝ってもらいましょう。会話の機会も増えるのでおすすめです。
対策4:遊びに誘う
釣りやキャンプなど、アウトドアレジャーに誘うのもいいでしょう。
お子さんの興味を引くレジャーであれば、頑張って早起きするはず。昼夜逆転を改善するきっかけになります。
夏休みの昼夜逆転の治し方!
夏休みに寝てばかりいる子どもには、インターネットやゲームなど現代ならではの理由が隠れていることもあります。
昼夜逆転の改善には、親がガミガミ言うよりも、「一緒に予定を立てる」「会話を増やす」など、自然に生活リズムを戻す工夫が効果的です。
子どもが前向きに動けるよう、無理のない範囲でサポートしていきましょう。