お雑煮にごぼうを入れると、香りや旨みが加わり一層深い味わいになります。
ただ、ごぼうは切り方や下処理によって食感や風味が大きく変わる食材です。
本記事では、ごぼうのおすすめの切り方やあく抜きのコツ、実際のお雑煮への活用法を解説します。
ごぼうを使ったお雑煮を作る地域はどこ?
宮城県のお雑煮では器からはみ出すようなはぜを使い、出汁に使った焼きはぜを使ってごぼうを入れたお雑煮を作っているようです。
焼きはぜは今やあまりとれず大変高価で入手困難となっています。そのためなかなか食べることができない貴重なお雑煮のようです。
「引き菜」という千切りや拍子切りにした人参や大根やごぼうなどを一度凍らせたものを使用するのも宮城県のお雑煮の特徴のようです。
ごぼうを凍らせるという発想が私にはないため意外だと感じました。焼きはぜがメインで見た目も華やかです。
そんな中でごぼうの苦味が生きてきてとてもおいしいみたいです。
お取り寄せもできるようなので1度食べてみたいですね。
ごぼうのお雑煮の作り方は?
さきほど紹介した焼きはぜはなかなか手に入らなさそうなので身近にできそうな鶏とごぼうのお雑煮の作り方を紹介します。
水600mlに対してしょうゆ大さじ3杯、みりん大さじ2杯、酒大さじ2杯、塩少々を使うようです。
まずはごぼうをささがきにします。
切り方はお好みで大丈夫のようですが硬いと美味しくないのでよく煮込みましょう。
水を沸騰させて鶏肉200gとごぼうを入れて煮込み、その後に先程の調味料を入れるようです。おもちは最後でいいとのことです。
切り方で変わる!ごぼうの風味と食感の違い
ささがきでやさしい口当たりに
薄く削るように切る「ささがき」は最もおすすめの方法。
火の通りが早く、柔らかい食感になりやすいので、お雑煮に向いています。
鶏肉や根菜と合わせてもバランスが良く、口当たりが軽やかです。
斜め切りで味を染み込みやすく
斜めに切ると表面積が広がり、だしの旨みを吸いやすくなります。
煮物風のコクを楽しみたい場合に最適。
厚みを少し残すことで、歯ごたえも感じられる仕上がりになります。
輪切りでごぼうの存在感を引き出す
ごぼうの風味をしっかり味わいたいなら、輪切りがぴったり。
噛んだときにごぼう独特の香りが広がり、食感も楽しめます。
ごぼう好きの方や具沢山のお雑煮にしたいときにおすすめです。
お雑煮用でごぼうの下処理方法
ごぼうの切り方
ごぼうの切り方はお好みで構わないということでした。
おすすめの切り方はささがきにして小さくする方が口当たりもなめらかなようです。
ごぼうをもっとダイレクトに感じたい場合の切り方は輪切りでも構わないということです。
また、切り方を斜め切りにすることで味の含みがよく煮物としてはおすすめの切り方のようです。
ごぼうのこそげ取りはどうするの?
皮をむきます。
新物や、泥つきで新鮮なものはたわしでこする程度でよいとされています。時間がたって表面がかたくなっているものは、包丁の背でこするようにしてこそげとります。
新鮮なものは皮付きでも大丈夫ですが、土の感じが残るためこそげ取りは必要なようです。こそげ取りって面倒くさそうと思いましたが、ピーラーでさーっと表面の皮を取るだけでも良いようです。
ごぼうのあく抜きはどうやるの?
ごぼうは切っている途中からあくがまわって色が黒くなるので、ある程度切り終わったら、水にいれていきます。
ボウルの中の水はごぼう1本をささがきし終えるころには茶色になっていますが、その水をすててもう一度洗えば充分です。
それをざる上げしてお雑煮に使います。
手間かと思いましたが、水に放置するだけならできそうな気がします。
お雑煮のごぼうの切り方は何がおすすめ?【まとめ】
ごぼうを使ったお雑煮を作ったことはありませんが、すごく美味しそうだなぁと思いました。
また、思ったより手間がかからないので、きちんと水にさらして、ささがきさえすれば充分かなぁと感じました。
野菜は切り方でも味がだいぶ変わってくるので、好みの切り方を探してみるのもいいかもしれません。
私にはごぼうを使うと豚汁のような味になりそうなイメージです。おもちとの相性もよさそうですし、出汁の味がよくしみて味わい深いお雑煮になるのではないでしょうか?
今年のお雑煮の具材に迷っている方は是非ごぼうを使ってみてはいかがでしょうか?