古いお守りやお札を手放したいけれど、「遠くの神社まで行けない」「郵送してもいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
実は、近年では郵送でお焚き上げを受け付ける神社やお寺が増えています。
この記事では、お焚き上げを郵送でお願いする方法や注意点、感謝の気持ちを伝えるお手紙の書き方まで丁寧に解説します。
遠方でも正しい作法で安心して供養できるよう、ポイントを押さえていきましょう。
お焚き上げを郵送したら、お金はどうすればいい?
郵送する前に、送り先の神社に郵送でのお焚き上げを受け付けているかどうか、問い合わせをしてくださいね。
お金については、「気持ち」程度で良いようです。自分でお守りを神社に持って行ってお願いしても、お焚き上げに対してお金を請求されることはまずありません。
郵送しても、神社側からお金の請求はしてこないと思われます。
金額については、神社の事務方、大切なお守りのお焚き上げをしてくれる方に、お手数をおかけしました、という気持ちでお支払いすればいいのではないでしょうか。
お守りと同額くらいか、1000円ぐらいが相場のようです。
現金書留
普通の封筒で現金を送ることは禁止されていますので、現金を送る時は必ず現金書留で送ってください。
定額小為替
一緒の封筒で送りたい時は、郵便局で定額小為替を買ってください。
口座振り込み
神社によっては口座振り込みも受け付けているそうなので、最初に問い合わせた時に確認してみることをおすすめします。
お焚き上げを郵送するときの手紙の書き方は?
お役目を果たし終えたお守りたち。
封筒にポンと入れて郵送するだけでは、神社の方にも神様にも失礼な行為ですよね。
お願いするのですから神社の方達には何か一言、神様には感謝の一言があった方が、気持ちよくお焚き上げしていただけると思います。
いざ手紙を書こうとしても、「決まった書き方はあるの? 」「書き方はどうすればいいの?」ということになってしまうかもしれませんね。ではここで、書き方例をご紹介します。
表書きの宛名は「○○神社 御中」と書いてください。裏にはご自分の住所・氏名を書くことを忘れずに。
何が送られてきたのかがすぐわかるように、切手の下などに「お守り在中」と書いておくとよいようです。
手紙の書き出しですが、もし神主様・住職様のお名前などがわかっていたら、神社の名前とともに書きましょう。
お焚き上げを郵送で頼むときの準備とマナー
郵送前に確認したい3つの基本ルール
郵送でお焚き上げを依頼する際は、次の3点を必ず確認しましょう。
- 受付可否の確認
すべての神社・寺院が郵送に対応しているわけではありません。
公式サイトや電話で「郵送での返納・お焚き上げは可能ですか?」と確認しておきましょう。 - 受付期間・住所の確認
多くの寺社では、年末年始や節分前など特定の時期のみ受付している場合があります。
送り先住所・宛名・受付期間を間違えないように注意が必要です。 - お布施(お焚き上げ料)の金額と方法
一般的な目安は500円〜1,000円程度。
現金書留・定額小為替・振込のいずれかで納めます。
「気持ちとして添える」というスタンスで十分です。
郵送時の封筒と梱包の仕方
お守りやお札は、白い封筒または紙袋に入れ、丁寧に梱包しましょう。
燃えやすい素材のため、ビニール袋での密封は避けるのが基本。
封筒の表には「○○神社 御中」、裏には「住所・氏名・お守り在中」と明記します。
破損防止のため、ゆうパックなど追跡可能な方法で送ると安心です。
感謝の気持ちを添えるお手紙の書き方(例文)
感謝の手紙には、形式よりも「心を込めた一言」が大切です。
以下は実際に使える例文です。
お焚き上げ依頼の手紙 例文
拝啓 〇〇神社 御中
このたびは、お焚き上げをお願い申し上げます。
おかげさまで、無事に〇〇(合格・出産・厄除けなど)を成就することができました。
一年間、見守っていただいたお守りに心より感謝申し上げます。
本来であれば直接お返しに伺うべきところ、遠方のため郵送にて失礼いたします。
少しばかりですが、お焚き上げ料を同封いたしましたので、どうぞお納めください。
今後ともご加護を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
住所:〇〇県〇〇市〇〇町〇丁目
氏名:〇〇〇〇
お焚き上げは、形式よりも「感謝の心」が何より大切。
丁寧な言葉とともに、神様や仏様への敬意を込めて送りましょう。
お礼の言葉
この度は大変お世話になりました。ありがとうございました。
おかげさまで、無事に○○に合格することができました(無事に出産することができました、
1年を何事もなく無事に終えることができました)こと、とても感謝しております。
お願い
1年間、たいへんお世話になったお守りですが、お焚き上げをしていただきますよう、お願い申し上げます。
直接伺えない理由
本来ならばお伺いして返納するべきですが、遠隔地のため郵送にて失礼致します。
結び
少しばかりですが、お焚き上げ料を同封いたしました。お納めください。
手紙には、どういう祈願だったのか、成就したのか、などを具体的に書きましょう。
それからお焚き上げをしていただきたいということを、はっきりと書いてください。
お焚き上げは郵送でも受け付けてくれる?【まとめ】
お焚き上げのお願いを郵送でする場合の、お金や手紙についてご紹介しました。
手紙やお金は必要なのか、を考えた時に、一番大切なのは感謝の気持ちではないでしょうか。
1年間守っていただいたお守りに、供養とお焚き上げをしていただく神社の方に、感謝の気持ちとして手紙とお金を添えてお願いする。失くしてはいけない、「気持ち」だと思います。
皆さんはどう思われますか。